2008年12月18日

総合学習について

昨日までの学習発表会で、今年の総合学習の区切りがついた。
年間35時間であるが、本校は時間割を固定せず毎週作っているので、
昨日までで予定を早めに終えることができた。
総合学習は本来通常の教科学習では望めない『探究』を目的に設置されたが、
教科書もなくその運用が現場に丸投げされたこともあり、
本来の目的からはずれ、各学校で自由に内容を決めているという負の面の声も聞く。

その運用に関する自由度が、
本来の総合学習の目的である『探究』を
かえってゆがめてしまっている印象もある。
おりしも、教育再生懇の提言によれば、
国理英の教科書を、倍のページ数にするという。

読売オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081218-OYT1T00463.htm

政府の教育再生懇談会(安西祐一郎座長)は18日午前、
首相官邸で会合を開き、
教科書の質・量の充実などを求める第2次報告を
麻生首相に提出した。

 国語、理科、英語のページ倍増を目指し、
 予算の確保や学習指導要領の範囲外の記述の割合に関する
 上限の撤廃などを提言している。

 報告は、ページ倍増に向け、
 小中学校で教科書全体の1割、
 高校で2割までと定めている
 学習指導要領の範囲外の記述に関する
 上限撤廃を求めた。
 数学・算数の練習問題の充実なども提案した。
 一方で、教科書の過剰な装丁や不要な挿絵の抑制を要請した。

新指導要領によるゆとり教育の変換は明らかであるが、
1970年代に実施されていた学習指導要領、
いわゆる「現代化カリキュラム」からから脱脚した理由であるところの、
『つめこみ教育』に対する反省を忘れてはならないというか、分かっているのか、な。

『ゆとり教育』の『ゆとり』は、「楽である、内容が薄い」という意味ではない。
ゆとり教育の本意は教育内容の軽減だけではなく、
授業内容の定着を確実に図ることにもあったはずである。

授業内容を多くすることが、即、学力の向上につながると考えるのは早計である。
いかがなものか。

総合学習の話が逸れてしまったが、何か腑に落ちないことが多い。

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