2008年12月29日

学力推進の取り組み-5

①学力補償は教科の先生に委ねるべきではないか という意見

この意見については、生徒の学力補償は教科の先生と
その他先生方の協力・総力をもってあたるべきだと思います。
学力をつけるという大目標は、もちろん教科の先生の力に負う部分が大きいわけですが、
現実問題として5クラスを担当しておられる先生が200名の生徒すべてを掌握できているか、
という点においては 『無理であろう』という答えを出さずにはいられません。
1教師だけでは 補償できる生徒にはかぎりがあるはずです。

だからこそ、教科の先生と担任を中心にした他の先生方との協力態勢をもって、
より多くの生徒達を分厚い手立て・取り組みによって
カバーすることが重要ではないでしょうか。

一人の教科担当教師では、補償できる生徒の数は限界があります。
低位の生徒達を一人の教科担当教師の負担で、
どれくらい力量UPがはかれるでしょう。
やはり協力態勢が不可欠でしょう。

一人で生徒の学力を高めようとするよりも、
教師集団で取り組んで行きたいと考えます。
一人の力だけよりも みんなの力の結集を信じたいです。
よく似た事をいつも 生徒に言っていると思います。


②自主学ノートの内容の充実

ページ数をかせぎたいから大きな字や簡単な内容ばかりで
ページ数をかせいでいる生徒がいないとはいえません。
実はこの点が 自主学の良い点にもつながるし問題点にもなるのです。

自主学の内容は、生徒の力量によって差があります。
力量の高い生徒が力を抜いて ページ稼ぎをする場合も多々みられます。
この点は担任の先生からの指導が不可欠になっています。

担任の先生は大変ですが、
『生徒の個々に応じた学習指導をできる』という観点では、
この自主学習ノートというのは優れていると言えるのではないでしょうか。

この『生徒の個々に応じた学習指導をできる』という利点をうまく利用すれば、
学力の低い生徒から高い生徒まで個々に目標を持たせる事ができ、
広く学力を補償することができるのではないでしょうか。

③自主学のチェックは大変である

この意見はごもっともです。
担任の先生方は大変です。

しかし データからも自主学習の一定の成果は否めない現状では、
自主学習にかわる 『効果的な取り組み』をやらないかぎり
この自主学習にたよらざるおえません。

『何かをやって 生徒達に力をつけてあげたい』という思いは、
教師に共通するものでしょう。
何かをやらなければならないのはあたりまえとしたら、
それ相応の苦労はついてくるものです。

学問に王道なしとはよく言ったもので、
学力をつけさせる教師側から言えば、
『学力をつけさせる為には王道なし、教師はそれ相応に大変な苦労をしなければならない』
と言えるでしょう。

『教師が苦労を厭うて 何故に生徒の学力補償がはかれましょう!』


        以上、長々と申し訳ありませんでした。
        「学力推進の取り組み」についての、15年程も前のレポートでした。

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